2011年7月14日木曜日

4 問題点、注意点

4 問題点、注意点
以上、自分なりに除染を行いましたが、幾つか問題点、注意点がありましたので、ここに記します。

◯使用したタオルやゴム手袋の処理;これが一番問題です。拭き取ったタオルには高線量の放射性物質が含まれます。
 因みに普通の放射性物質は下記の写真1のようにドラム缶に保存されます。
 ただ一般の物質を受け入れてもらえるとは思えないので、取りあえずビニール袋に入れて金属製のドラム缶、箱等に保管するのが良いかと思います。それで庭先等、人が普段通らない所に一時保管をお薦めします。ドラム缶等は複数の人達で共有すると良いでしょう。
 漏れない箱に入れ、庭に埋めるのも良いですが、山等への不法投棄は絶対にしないで下さい。

 結局無くならないのか?と思われるかもしれませんが、日常生活で浴びている放射能がタオルに濃縮されるのですから、今迄より安全の筈です。また今後、国や県が除染活動を行うようなので、その際に処分する事も可能かと思います。
 拭き取った後の水洗いですが、多少流れるのは確かです。ただ、予め高線量の物質を拭き取るので、高圧放水より拡散は減らせると思います。


◯洗剤は原液が有効です。10倍希釈液でも確認しましたが、効果は弱かったです。良くても2倍〜3倍希釈で使って下さい。また拭き取る際、タオルに少量の水を染み込ませると拭き取りやすくなります。この辺は改良の余地ありです。くれぐれも手袋を着用し、肌に触れないようにして下さい。

◯一度で減る量が少なく感じるかもしれません。しかし一定期間後に測定したところ、洗剤による拭き取りでも土の除去でも、線量の増加は見られませんでした。何回か拭き取る事で、線量を低下させる効果があります。何度も除染する事が大事です。

◯砂利や土の除染
 自分の家の庭は多量の砂利が敷き詰められていて、この除染が可能かどうか調べたのですが、量が多過ぎて、とてもじゃないですが不可能でした。掘り返すか、新たな土と砂利を持ってきて埋めるしかなさそうです。
 農地の汚染は、意外に低い値でした。何もしてない農地は高値だったので、掘り返し等を繰り返す事でどんどん薄まるのかもしれません。完全に0とはいかないだろうから、難しい所ではあります。


◯家の中での汚染
 木造ですが、家の中の方が低かったです。ただカーペットが0.5-0.9μSv/hを示しました。恐らく出入りの関係かと思います。20年ぐらい使い愛着あったのですが、捨てました。玄関等は意外に低かったです。

◯残念ながらコンクリート部分でも落ちなかった箇所もありました。理由は不明ですが、かなり陽に当たる場所だったので、既に落ちづらいのかもしれません。こういった場所は高圧放水等の方法しかないのかもしれません。


◯可能なら、効果の確認としてガイガーカウンターによる計測をお薦めします。自分も測定して身の周りが如何に放射能を発するか自覚しました。勿論、今の状態で大丈夫な地域もあるとは思いますが、元々無かったものを減らしても罰は当たりません。出来る範囲で除染しましょう。
 特に、専門家に聞いた所、個人で生涯浴びて問題ない線量が100mSvとの事でした。つまり、今年20mSv/年としても来年以降低くならないと、あっという間に危険な領域に達する、という事です。
 除染をしなくても大丈夫な可能性もあります。しかし、現在のような事態は過去例がないのも事実で、だからどの専門家も保証をしていません。ですから、少しでも除染する事で、安心出来るかと思います。

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