2011年10月13日木曜日

9除染活動 今迄のまとめ

7月からの除染をやってみた結果、注意すべき点をまとめます。参考にして頂ければと思います。この方法で、1μSV/hぐらいの場所は対応可能と思います。


まず準備として
◯ガイガーカウンターでの測定
乾いた状態で測定して下さい。水があると放射能が飛びにくくなり、見かけ上低くなります。除染効果を確認時は、特に注意して下さい。自分の写真でも以前は乾いてない状態で測定した為、誤っていた点があります。
また、γ線しか測定出来ない機器がありますが、基本的にα、β、γ全てを測定する方が良いです。


◯洗剤
石やコンクリート等には紹介した除染用洗剤が有効です(7月の記事3−1ほか参照)。手袋必須など、取扱には十分注意して下さい(記事6−6ほか参照)。洗浄の際、ゼオライトで吸着させるのも有効かと思います。
また、畳等の室内品に関しては家庭用洗剤+ゼオライトの組み合わせをお薦めします(記事7−2参照)。


◯ゴミの処理
最初の時は保管を考えていましたが、今は使ったゼオライト、タオル、水をバケツに入れ、タオルの線量が低下するか実験中です。それである程度ゼオライトに吸着されれば、ゼオライトを保管するだけにして後は捨てようと考えています。


◯線量
正直時間の制約もあり、0.3μSV/hぐらいまで落ちた箇所は終わりにしています。その点でベランダやコンクリートはとりあえず良しとしました。雨どいがどこまで落とせるかは今後の結果待ちです。




個別の対策
◯コンクリート、瓦
除染用洗剤(8月の記事6−2、6−3を参照)で拭き取るのが有効です。一度につき0.1-0.2μSV/hは減るから、何度か繰り返し、最後は水洗いすれば良いと思います。
コンクリートは水洗いを多めに、ゼオライトで吸着も含めれば効率は多少上がります。
 更にコンクリートは0.5ぐらいになれば上塗りして埋めてしまうのも手です(10月の記事8−2参照)。
瓦はまず除染洗剤で拭き取り、高圧洗浄機で飛ばせば減りますが、壊れない程度の圧にして下さい。屋根の上は洗剤を希釈して使えば有効かも知れません。


◯畳
記事7−2を参照して下さい。家庭用洗剤とゼオライト吸着で一度につき0.1μSV/hぐらいは減りそうです。三回程掃除して0.5μSV/hから0.3μSV/hに低下出来ました。


◯ベランダ
記事6−6を参照して下さい。プラスチック製品は色落ちの危険がありますが、それに気をつけて洗剤を希釈すれば、効率良く落ちます。


◯石
7月の記事3−1を参照して下さい。これも除染用洗剤が有効です。ただ落ちは悪いです。苔を削ると減ったこともありました。


◯土や砂利
 7月の記事3−2、8月の記事6−7を参照して下さい。正直難しく、結局土は掘り返し、砂利は入れ換えをしました。どこかの掲示板でもありましたが、削るよりも埋めてしまった方が効果的で楽かも知れません。


◯芝生
10月の記事8−1のように、埋めてしまう方法が有効でした。しばらくこの方法でやってみます。




まだ道半ばではありますが、気長にやってみます。

2011年10月5日水曜日

8−2コンクリートの放射線対策 最終手段?

下がりづらいし、除染も大変なコンクリートです。ここでも1μSV/hあります。
今回、試しにコンクリートを上塗りしたらどうなるか、やってみました。
すると。。
かなりの低下です!
0.3μSV/hだから、やはり上塗りは有効だと分かりました(少しずれてますが、右上の白い石が同じものです)。
ただ、問題は一度塗ると当然除染は出来ません。だから、除染洗剤で出来る限り落として、最終手段で上に塗れば、もう気にしなくてよさそうです。

2011年10月3日月曜日

8−1芝生の放射能対策

今回は、知り合いの家で除染活動をしてきました。山間部の家で、以前測定したところ1μSV/hのコンクリートや石等がありました。
庭にある芝生です。3分間の累積で測定しています。おおよそ千分の一がμSV/hですから、0.7μSV/hです。予想以上に高いです。


まず短く刈り取りましたが、数値に変化はありません。むしろ上がったのは、機器の誤差範囲と思って下さい。
 他の方からは剥ぎ取る事を勧められましたが、長い年月をかけて作って来た庭なので、どうにかならないかと思い、芝生用の土を上に盛ってみました。
 結果は上々で、0.3μSV/hまで下がりました!!
自分は素人で分からないのですが、芝生は土を盛ると、上の方に根が上がって来るそうです。
確かに放射能があるのは気持ち悪いですが、単に観賞用の庭であればこのように何回か土を盛ることで半減させる方が、土や芝生を捨てずに済むので良いのではないでしょうか?