2014年8月25日月曜日

34甲状腺がん発症割合

 8月24日に開催された福島県の「県民健康調査」検討委員会で、甲状腺がんと確定した子供達は57人だが地域差はない、との報告結果が出されました。
http://www.minpo.jp/news/detail/2014082517646

 今まで高精度の甲状腺がん調査自体がないため、100万人に数人の割合と言われていた以前の結果とは比較出来ないようです。
 他県の調査結果も福島と似た割合と以前報告されましたし、実際自分の身の回りで甲状腺がんになったという話は聞かないですから、その通りなのでしょう。
 詳細はこのファイルにあります。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/80600.pdf

 これを見るとやはり双相地区の方々は非常に高い線量の被曝をしたこと(最高で25mSV、10mSV以上も100人近く存在)、未成年でも5mSV以上の被曝は50人以上いたことが分かります。
 また大熊町や浪江町に加え、飯館村で高線量被曝の方々が多いのを見ると、初動時に何とか出来なかったのかとも感じます。ただ飯館村では悪性の甲状腺がんは発見されていないので、その点でも因果関係はないのかもしれません。結局は目に見えない放射能を浴びて心理的にしんどいのが、一番問題なのでしょう。
 あと初年度の双相地区(12人/約4万8千人)、二年目での中通り地区(41人/約16万1千人)と比較して三年目のいわき•会津での癌確定者が異常に少ない(4人/約15万9千人)のをみると、郡山や福島市での発生原因は何なのだろうと思います。

 いずれにせよ今後も健康調査を持続して、心理的な不安を取り除いて欲しいものです。


2014年8月22日金曜日

33木戸駅

 先日の帰省時に、いわきから木戸駅まで行ってみました。今まで北の終着駅だった広野駅から今年6/1から竜田駅まで2駅分開通したので、木戸城の模型にようやく会えます。
やっとここまで来ましたが、この次の駅は津波の被害が酷い富岡駅、更に線量が高い夜ノ森駅、大野駅、双葉駅、浪江駅、桃内駅、小高駅、磐城太田駅がまだ復旧していません。ここは放射線量に加え地震と津波の被害からの復旧も必要ですから、悲しいですが未だ先と思います。
 いつもここで止まっていた広野駅も、今日は素通りです。ちなみに以前まで仮設ホームで一車線分しか使っていなかったですが、今は以前からある両方のホームが使用されています。あと今回は携帯からの画像になります。
 木戸駅は、現在無人駅のようです。自分以外は誰も降りませんでした。ただ乗客はいたので、終着駅の竜田駅まで行く人はそれなりにいました。

 町はとても静かで、雨のせいか人の歩く姿は見かけませんでした。ただどの家も整理されているので、人の手は入っているようです。
 十数分で帰りの電車が来るので(逃すと2時間後)少し散歩したら戻り、上りホームにあった木戸城の模型と対面しました。子供の時はすごいと思ったのですが、今回の震災のせいかやはり色々と壊れています。ちなみに説明文もなく、ネットで調べてもこのような豪華なお城がこの辺にあったという資料は見つかりませんでした。何故ここに作られたのか、興味はつきません。

線量も測ったのですが、自分の実家の一年目ぐらいの線量のようです。段々戻る人も増えていくのでしょう。
帰りの電車です。予想より乗客は多かったです。少しでも乗客数が増えて、復旧にはずみがついて欲しいものです。

2014年8月18日月曜日

32お盆

今年は新盆が多い年でした。とは言ってもみな80-90代で、大往生と言って良いお齢です。ツバメの親子も元気に飛び回り、特におかしい事はありません。

久々の帰省で、いつもの場所を測定してみました。まずは雨どい。いつも通り三分間の積算値で、約0.4μSV/hです。前日雨が降っていましたが、特に変わらないようです。
次に、別の雨どいも測定しました。ここもあまり変わりません。自然減衰なのか、セシウムが土に浸み込んだのかは分かりません。
コンクリートも0.3μSV/hなので、以前と特に変わりません。
畳も測定しましたが、約0.23μSV/hなので、以前より少し減ったかもしれません。少なくとも上昇はしていないようです。
二階外のベランダも0.24μSV/hで、特に変わらずです。
雨が多く、この天候だと今年は凶作かも知れないとの父の意見でした。