2013年7月24日水曜日

24 相馬地区

 先日、伝手を頼り、相馬市を訪問しました。恥ずかしながらこの地域は常磐線や国道6号線で仙台に行く際に通過していただけで、降りて街並を拝見するのは初めてでした。相馬藩の気風のせいか、自分の住む地区と比べ仮設住宅や港の倉庫が武家屋敷風でした。

 現在は南相馬市や浪江町まで下り、原発から5km程の距離まで通行が可能です。警戒区域近くのコンクリートを試しに測定したところ、約1μSv/hでした(いつもの3分間測定で、約1/1000がμSv/hに換算されます)。実家の方とあまり変わらないのは、海岸沿いのため放射性物質が降り積もっていないからかもしれません。6号線沿いの店も、段々と復活しているようです。

試しに除染洗剤で効果を調べましたが、実家でと同じ程度の効果はありました(ただ、今回完全に乾かしていないので、実際の低下の度合いは低いかもしれません)。

翌日、山間地区に向かいました。とある集会所近くの側溝です。やはり高いです。7.8μSv/hあります。


 ここでも試しに除染用洗剤を使用しました。2.8μSv/hの低下で、5μSv/hになりました。やはり効果ありそうです。
使用した雑巾の放射線量を測定したところ、それなりに放射性物質が移りました(約0.8μSv/h)。
保管法ですが、厚いアクリルの容器にこの雑巾をいれました。これは放射性物質を扱う実験などで使用する容器で高価ですが(1万8000円ぐらい)、これを使えば写真にあるように放射能は遮断されます。写真が下手ですいませんが、ガイガーカウンターの下に雑巾を入れたアクリル容器がありまして、その放射線量を測定している図です。これでは外に出る放射線が0.3μSv/hまで低下しています。
ただ最近ではアスファルトを軽く剥がし回収する事で放射線量を低減させているらしく、こういった洗剤を用いた方法は、広い場所を除染するには不適でしょう。雨どいみたいな特別に線量が高い箇所を見つけた際に、適した方法かと思います。
帰り、相馬から亘理駅まで電車が通っていないのでバスを利用し、亘理駅から仙台まで常磐線で帰りました。遠くからお城が見えたのでなんだろうと思いましたが、図書館みたいらしいです。少し羨ましかったです。